購入前ノウハウ
水素吸入器は「中国製=悪」なのか?必ず確認すべきポイント

水素吸入器は「中国製=悪」なのか?必ず確認すべきポイント

「中国製の水素吸入器って大丈夫なの?」そんな不安を抱えている方も多いでしょう。

価格は魅力的だけれど、健康に関わるものだけに、安全性が心配になるのは当然です。

結論から言うと、「中国製=悪」ではありません。重要なのは製造国ではなく、誰が品質管理をしているかです。

この記事では、水素吸入器の製造国に関する誤解を解き、中国製を選ぶ際の重要なポイント5つを詳しく解説します。ご自身のニーズにあった水素吸入器選びの参考にしてください。

《この記事の執筆者》

【結論】中国製=悪ではない!重要なのは「品質管理」

【結論】中国製=悪ではない!重要なのは「品質管理」

結論ですが、製造国と製品の品質は、必ずしも直結しません。

最も分かりやすい例がApple製品です。iPhoneやMacBookのデザインや設計はアメリカのAppleが行い、製造は中国の工場で行われています。しかし、誰もがその品質の高さを認めています。

なぜでしょうか?それは、Appleが厳格な品質管理基準を設け、製造工程を徹底的に管理しているからです。

つまり、誰が設計し、誰が品質を管理しているかが製品の質を決めるのです。

水素吸入器も同じ構造です。中国で製造されていても、日本企業や信頼できる企業が設計・品質管理を行っていれば、高品質な製品を作ることができます。

中国製の実態と「慎重になるべき」理由

中国製の実態と「慎重になるべき」理由

とはいえ、「中国製でも問題ない」と安易に考えるのもよくありません。

ここでは、中国製の水素吸入器の実態と、検討には慎重になるべき理由をお伝えします。

「中国製」水素吸入器の実態

一口に中国製の水素吸入器と言っても、実際には次のように大きく2パターンに分かれます。

中国製の分類
  1. 日本企業が企画・設計し、中国の工場で製造しているもの
  2. 中国企業が企画・設計・製造を行い、日本に輸入して販売しているもの
    (筐体のみ変更・ロゴ貼り替え等を含む)

1つ目のパターンは、先述のAppleの例と同様に、日本側の企画・設計にもとづいて製造が行われるため、比較的品質管理が行き届きやすい傾向があります。

一方、2つ目のパターンは、もともと中国国内向けに製造・販売されていた機器を安価に仕入れて日本で販売するケースが多く、製品ごとの品質ばらつきが大きくなりやすい点が問題です。

実際に、あるメーカー担当者からは「現地視察をしないと製造工程で手抜きが発生しやすい」「勝手に内部部品をより安価なものに変更されてしまうことがある」といった話も聞かれます。

そのため、特に2つ目のパターンに該当する機器については、より慎重に品質を見極める必要があります。

中国製に「慎重になるべき」理由

もし品質管理が十分でない場合、中国で製造された機器は品質が低下しやすい傾向があります。

先述の「製造工程での手抜き」や「部品のすり替え」が起きると、性能のばらつきだけでなく、安全性の低下にも直結します。

多少の品質差(不具合がやや出やすい程度)であればまだ許容できる場面もあるかもしれませんが、著しく品質や安全性が低下すると、中長期的な健康被害につながるリスクも無視できません。

実際、日本国内でも水素吸入器の使用中に喀血(かっけつ)を伴う異変が生じて救急搬送された事故が報告されています。 これが水素吸入そのものによるものなのか、中国製機器だったのかは不明ですが、品質管理が不十分な製品を使用することで、こうしたリスクが高まる可能性は否定できません。

したがって、中国製の機器を検討する際には、「どのような品質管理が行われているか」をより慎重に確認していく必要があると言えるでしょう。

中国製の機器で必ず確認すべき5つのポイント

中国製の機器で必ず確認すべき5つのポイント

「品質管理が行き届いているかを見極める」といっても、いち消費者では難しい部分もあります。

そのため、以下の5つを確認しておくと良いと考えています。

確認ポイント
  1. 排出ガスの成分分析があるか(必須)
  2. 電極の材質と情報開示
  3. 安全性試験の実施状況
  4. メーカー・販売会社の信頼性
  5. 品質管理体制の透明性

それぞれ解説していきます。

①排出ガスの成分分析があるか(必須)

第三者機関による排出ガスの成分分析は、最も重要な安全性チェック項目です。これがない製品は避けることをおすすめします。

水素吸入器は基本的には、水を電気分解して「水素」と「酸素」を生成します。その過程で、オゾンなどの有害物質が発生してしまうリスクもあります。こうした有害な物質が含まれていると、長期的な吸入で健康被害のリスクがあります。

したがって、排出ガス成分分析のデータは必ず確認し、開示していない製品は、どんなに価格が安くても避けるべきです。

②電極の材質と情報開示

水素を発生させる電極の材質は、安全性と耐久性に直結します。

安全性や耐久性が高い材質として、プラチナやチタン、イリジウムなどがあります。一方、安価なステンレスの場合は金属が水中に溶け出し、それを吸い込んでしまうリスクがあるため、避けておいた方が無難です。

こうした電極の情報は、安全面では欠かせないポイントです。なので、電極情報を開示していないメーカーは、安全への配慮に欠けると判断すべきです。

③安全性試験の実施状況

第三者機関による安全性試験が実施されているかを確認しましょう。

実は、日本には水素吸入器の品質・安全基準がないため、メーカーの自主的な安全性試験が唯一の指標となります。

中でも、電気用品の安全基準を満たすことを示す「PSEマーク」は必須です。(電気機器すべてに適用されるため、これがない機器は法律違反となります)

そのほか、排出ガス成分分析などを含め水素吸入器に特化した安全性に関する試験が実施されているかを確認するようにしましょう。

④メーカー・販売会社の信頼性

製品そのものだけでなく、メーカーや販売会社の信頼性も重要な判断材料です。

購入後のサポート、消耗品の供給、故障時の対応など、長期的な使用を考えると、企業の信頼性は不可欠です。製品が良くても、サポート体制が整っていなければ、長期的な使用は難しくなります。

購入を検討している機器のメーカー(または販売者)に直接色々と問い合わせてみてください。回答の質が低かったり返事が遅かったり、曖昧な回答しか得られないなどの場合は要注意です。

当サイトでは、厳格な審査・調査を経て信頼できると判断した水素吸入器メーカー・販売者様を「パートナー」として認定しています。一覧にまとめている「認定パートナーリスト」もご参考ください。

⑤品質管理体制の透明性

この点は確認難易度が上がりますが、確認できればかなり安心です。

品質管理体制、つまり「どこで、誰が、どのように品質管理をしているか」を問い合わせて確認しましょう。

これまで説明してきたように、製造国よりも「誰が管理しているか」が重要です。

例えば、以下のような情報が開示されていればかなり安心できます。

設計は日本の〇〇社、製造は中国広東省の△△工場(ISO9001認証取得)、品質検査は日本国内で全ロット実施

どこの工場で作られているかまで開示してくれることは少ないかと思いますが、開示できるメーカーはかなり品質管理等に自信があると考えて良いでしょう。

実は「日本製」表示にも注意が必要?

実は「日本製」表示にも注意が必要?

「中国製は怖いけど、日本製なら安心」とお考えの方も多いかもしれません。

しかし、実は「日本製」と表示されている製品でも、実質的に中国製のケースがあるため注意が必要です。

「日本製」のカラクリ

日本には「原産国表示」に関する明確なルールがありますが、中国製の部品を日本で組み立てただけでも「日本製」と表示できる場合があります。また、機器の点検や最終的な梱包などを日本で行い「日本製」とするケースも存在します。

これらは法的には問題ない部分もありますが、倫理的にもどうかと思いますし、我々が期待する「純日本製」とは異なるでしょう。

本当の日本製を見抜く方法

本当の日本製を見分けるポイントは以下の通りです。

確認すべきポイント
  1. 製造元の明記: 具体的な工場名や所在地が記載されているか
  2. 部品の原産国: 主要部品(電極、電源など)の原産国が明記されているか
  3. 問い合わせ: 直接メーカーに「どの工程が日本で行われているか」を質問する

一番手っ取り早いのは、企業に「どこの工場で作られ、検査されているか」を聞いてみることです。

これら日本製の表記に関してより詳しくは、「99%は嘘!?その水素吸入器が日本製ではない理由と見抜き方」で解説していますので、併せてご覧ください。

また、日本製表記のある機器一覧を以下のページにまとめていますので、ぜひご活用ください。

まとめ:製造国ではなく「品質管理」で判断しよう

この記事では、水素吸入器の「中国製=悪」という誤解を解き、製造国よりも重要な判断基準について詳しく解説しました。

排出ガス分析や電極の材質など安全性に直結するポイントをしっかりと確認するようにしましょう。

また、「日本製だから安心」というわけでもありません。しっかりと個別に機器の性能やコスト、安全性など総合的に判断して機器を選ぶことが大切です。

これから水素吸入器を選ぶ方は、「おすすめの水素吸入器ランキングと選び方のポイント」で紹介している機器や選び方もご参考ください。

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